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慢性期病棟は離職率が低いのはなぜか

離職率が低いのは「慢性期病棟」

離職率が低いのは「慢性期病棟」

最新技術を扱わない

看護師は離職する人が多いですが、慢性期病棟に関しては離職率が低いイメージがあります。その理由としてまず挙げられるのは、昔ながらの仕事が続いている点です。すべての病院がそうだとは言いませんが、例えば急性期病棟が新しいSCを導入するにあたり、今まで使っていたおさがりを慢性期病棟が使うなどといったケースが多いです。急性期病棟は日々進化する医療技術に対応するために新しい機材がどんどん投入されます。逆に慢性期病棟は、必要とする機材が少ないことが特徴として挙げられます。
これは急性期病棟から慢性期病棟に転職したある看護師の体験談ですが、その方はDIVをするときに刺入部を見えるように固定していました。これは急性期では様々な薬を使うので普通のことです。しかし慢性期で同じようにサーフローを固定したところ、「これはうちではやっていない、今までやっていた方法がある」と言われたそうです。良くも悪くも歴史を守る保守性が慢性期病棟の特徴と言えます。そのため、日々目まぐるしく状況が変わる環境に疲れたという看護師にとっては、落ち着いた環境だと思えるかもしれません。

残業は少ないが給与が低い

慢性期病棟は残業が少ないのも魅力のひとつです。プライベートとの両立を考える人にとっては嬉しいポイントで、これも離職率の低さにつながっていると考えられます。ただし、その分残業手当がでないので給与が低くなる点は忘れないようにしましょう。そこを調べずに働きはじめて、思ったよりも低い給与だったのでまた転職をする、といったことがないように注意してください。基本給は他の病棟と変わりませんが手取りが変わってきます。もちろん、人それぞれ求める給与額のレベルは異なりますので、慢性期病棟で得られる給与額でも問題ないということであれば転職しても大丈夫です。

プレッシャーが少ない

また、慢性期病棟の職場環境も離職率の低さにつながっています。慢性期病棟は覚えることが多くありません。そのため、新人でも安心して働くことができますし、未経験からでも転職をしやすいです。仕事の不安がない分、他の病棟よりも辞めたいと思う要素が少ないのです。例えば急性期病棟だと、覚えなければならないことが大量にあります。さらに突発的な対応を毎日求められることになります。知識や技術が追い付いてないことで周りに迷惑をかけ、申し訳ない気持ちになります。先輩に怒られる場面も多くなり、落ち込みます。さらに仕事に対するプレッシャーから不安な気持ちが日に日に募っていきます。こうなると、「もう辞めたい」と思ってしまうのもうなずけます。しかし、慢性期病棟にはそういったプレッシャーがありません。

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